理事長所信

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理事長
第17代 理事長

上田 秀永

HIDENAGA UEDA

報恩謝徳〜すべてに感謝を〜

はじめに

 寺の子供として生を受け39年、私は多くの人々にご恩を受けながら生きてきました。幼いころから家族や地域の人から愛情を受けて育ってきました。結婚を機に射水市民となり、ご縁があって射水青年会議所に入会してから10年、多くの諸先輩方や市民の皆様にご指導、ご協力を頂きながら活動してきました。人とのつながりとご恩が私の人生に大きな変化をもたらしました。何事にも消極的で挑戦することから逃げていた自分に一歩踏み出す勇気を与えてくれました。私は理事長として今まで培ってきた経験を多くのメンバーに伝えるとともに、更に歩みを止めることなく活動することが皆様への恩返しであり、「明るい豊かな社会」の創造につながると信じています。

我々が今成すべきこと

 新型コロナウイルス感染症に起因する社会の混乱は、我々の日常生活に多大な影響を与えています。昨日までの日常が一夜にして非日常となり、活動自粛による経済活動の停滞は我々の経済基盤を脅かし、日々の生活に不安を与えています。全国に緊急事態宣言が発令され射水青年会議所においても様々な事業が中止となっていく中、私が目にしたのは試行錯誤しながら事業を構築する仲間の姿でした。集合形式ではなくWEBで委員会や会議を行い、動画の配信や飲食店のテイクアウト情報の提供、衛生用品の寄付など、今求められていることは何かを考え活動を行いました。
 70年前、戦後の荒廃期において当時の青年たちは日本の再建は自分たちの使命であり、その為にはあらゆる場面で修養に努めるべきと考え日本青年会議所を設立しました。この創始の精神は連綿と引き継がれ現在に至っています。誰もが不安になるこんな時代だからこそ我々は歩みを止めることなく行動します。

人とのつながりが子供の心を育てる

 これからの地域、日本を作るのは今を生きる子供です。未来を担う子供たちが心豊かに、健やかに成長する手助けをすることは大人の大きな役割です。新型コロナウイルス感染症の影響による自粛期間中、各地で子供たちに向けてオンライン授業の取り組みがなされました。最新の情報通信技術は子供たちの学習意欲の向上や学習の効率化を目指し、日々革新を続けています。反面他者との係わりから得られる学びも重要です。人と の出会いやつながりによる体験は得難いものであり、 子供たちの人格形成に大きな影響を与えます。しかしながら現在の子供たちを取り巻く環境は決して万全ではありません。核家族化や少子化、共働き家庭の増加、地縁によるつながりの希薄化によって家族以外の人と接する経験が減少しています。
 人は他者との係わりを通じて社会規範や道徳的価値観を高めることができます。また 我々大人が子供たちと真剣に向き合い、相手の心に寄り添うことで子供たちは未来への希望をもって夢や目標に向かって突き進むことができます。子供たちには多くの人との 触れ合いを通じて他者を思いやる心や困難を乗り越える強い心を育む活動を行います。子供たちには仲間と支えあいながら目標に向かって困難に立ち向かうことで他者との係わりの大切さや困難に負けない逞しさを学ぶ機会を提供します。学校や家庭でできることを青年会議所が行うのではなく地域に根差した活動を行う我々だからこそできる活動を考え、取り組むことで子供たちの限りない能力や魅力を引き出し素晴らしい未来が描けるよう、ともに自分を育ててくれる家族や地域の人々への感謝を抱きながら未来を担う子供たちの健全育成に努めます。

まちづくりの原点は人である

 我々が住む射水市は海・川・野・里山などの豊かな自然が溢れ、豊富な水産物や農産物、史跡、文化、祭りなど全国に誇れる地域資源が数多くあります。また鉄道、高速道、港湾といった物流の拠点となりうる社会資本を備えるなど更なる発展の可能性を持っています。しかしその地域資源という宝がありながら充分に活かし切れていない現状があります。地域の魅力を伝えるためには何が必要でしょうか。
 私は市民一人ひとりが当事者意識を持ち行動することが必要だと考えます。人は誰しも我がまちを愛する心を潜在的に有していると私は信じています。地域をより良くしたい想いを持った沢山の人がともに行動することでさらに多くの人々にその想いが伝播します。
 青年会議所におけるまちづくり事業も我々だけではなく行政や市民の協力を得ることで大きな効果を得られます。メンバー一人ひとりが当事者意識を持ち、地域の問題に積極的にかかわっていくことでさらに多くの人々を巻き込み、まちにより良い変化をもたらすことができます。地域が与える恵みに感謝し、魅力あふれるまちづくりに取り組んでいきます。

求めよ、されば与えられん

 青年に成長の機会を与えることは青年会議所の使命です。我々は様々な活動を通じて多くの同志たちと切磋琢磨しながら自己研鑽に努めています。しかし経験を重ねることで日頃の活動をただ漫然と取り組んではいないだろうか。またコロナ禍により事業が思い通りにできず青年会議所活動へのモチベーションが上がらない、青年会議所活動どころではないという声もあるかもしれません。どんなに素晴らしい事業でも目的意識を持って取り組まなければ成長には繋がりません。成長の機会はただ与えられるものではなく、自らがつかみ取るものなのです。常に挑戦心を忘れず、目的意識を持って事業に取り組むことで学びを得ることができるのです。我々が消極的・受動的になった時、 事業に込められた熱い想いが失われます。自分に限界を作らず積極的に挑戦することであらゆる経験が成長の機会になります。
 青年会議所にはこのまちを想い自己研鑽に努める多くの仲間がいます。様々な障害や困難と向き合いながら、目的達成に向けもがきながらも努力し事を成し遂げようとする姿に、人はその人に対し信頼を寄せるものです。一人ではたどり着かないと思えるような目標も仲間とともに取り組めばきっとたどり着けるはずです。志を同じくする仲間と共に活動し自己研鑽を積むことで、青年会議所外でも他者に良い変化を与える人間になるはずです。
 また我々は家庭や職場など周囲の理解や支えにより青年会議所活動を行うことができます。活動に没頭するあまり家族や職場の人々への感謝が疎かになってはいないだろうか。我々の活動に共感が得られなければ青年会議所での学びを還元することができず、身近な人に良い変化を与えることができません。青年会議所活動を通じて身近な人々への理解や共感を得ることができる事業行います。
 共に歩む仲間たちに感謝を抱きながら各々の地域や企業、家庭、あらゆる場面で周囲に良い変化を与えることができる人づくりに取り組んでいきます。

会員拡大が組織に与える良い変化

 公益社団法人射水青年会議所にとって最大の財産は、この組織に所属するメンバーであります。地域に信頼され、必要とされる組織であり続けるためにも、会員拡大を実践する必要があるのは周知のことです。全国青年会議所のメンバー数は減少傾向にあり現在約3万3千人にまで数を減少させています。射水青年会議所においても創立当時は110名以上ものメンバーが在籍していましたがここ数年は60名代強のメンバー数で推移しています。2019年度、15周年を機に100名LOMビジョンを掲げ現在も会員拡大活動を行っています。メンバー数の減少は組織としての力の低下を招き、多くの市民を巻き込んだ事業の構築やメンバーの成長の機会の提供が難しくなります。メンバーの更なる拡大は必要不可欠です。
 そのためには射水青年会議所が魅力ある団体であるとともに、各々のメンバーもまた魅力ある人であることが求められます。メンバー一人ひとりが当事者意識を持ち、市民にこの組織で何を学んだのか、どのように成長したのかを伝えることができれば、このまちを想う同志を増やすことが出来るのではないでしょうか。また新入会員にこの組織の魅力やすばらしさを伝え各事業への積極的な参加を促します。現役メンバーが熱い想いをもって積極的に活動する姿を見せることで、新入会員が共に活動しようとする意欲が高まります。他のメンバーにとっても新入会員の前向きな姿を目にすることで事業への参加意欲が更に高まり、共に積極的な青年会議所活動を行うことができます。
 このようなメンバーが多く集まり、切磋琢磨しながら共に活動することでメンバー間の絆が深まり、メンバー個々の力と共に射水青年会議所の組織力も高まります。射水青年会議所の魅力が高まれば、この地域の隠れた人財を発掘することができるのではないでしょうか。
 社会的、経済的な混乱が続く現状では会員拡大が困難を極めるだろう。しかしながら我々の活動が地域に大きなインパクト与えるためには志を同じくする多くの同志が必要です。将来を見据え、継続的な会員拡大運動を展開していきます。

組織運営に必要なものとは

 組織運営に必要なものは効率的な会議運営と健全な財務運営です。意思決定の場である理事会・総会の効率的に運営し、必要に応じて諸規定の見直しや会務の整備を行うことで組織の盤石な基盤を確立します。また例会、各種会議に参加しやすい環境づくりを行うことでメンバーの事業への参加意識をさらに高めます。さらには次代を担う人材の育成を行うための運営幹事会を設置することで、各委員会の横の連携関係の円滑化を促すとともに、委員会メンバー一人ひとりが会議運営に対する高い意識を持つことでより活気ある事業展開を促します。財務面ではメンバーからの年会費を有効に活用するため、 財政審査会を組織し各事業の費用対効果の精査を行うことで適切な財務運営に努めます。また財政審査会では財務面だけではなく法人としての公益性を保つためコンプライアンス審査を行い法令の遵守をチェックし助言を行います。
 また広報活動においては今まで継続して行ってきた様々なツールを活用し、各々の事業対象者に応じた広報活動を行うことで、多くの市民の事業参画につなげます。
 さらに射水青年会議所では台湾中正國際青年商會、韓国西仁川青年会議所、シンガポールオーキッド青年会議所という3つの青年会議所と姉妹提携を結び毎年交流を行い友好 関係を深めています。コロナ禍による海外渡航の制限などにより事業実施には困難もありますが、前例にとらわれず国際交流事業を行うことで国境を越えた国際的な友好関係を深めます。

結びに

 私は青年会議所から自分が成長するための様々な機会を与えてもらいました。時には目の前に立ちはだかる高い壁から目を逸らし逃げ出したくなることもありました。しかし多くの仲間から支えてもらいながら共に活動することで乗り越えることができました。この素晴らしい組織と愛すべき仲間たちに恩返しをするために、私は自分自身を奮い立たせて理事長職に取り組む所存であります。
 コロナ禍による社会の混乱は私たちを今も苦しめ続けています。しかし混沌とした社会状況下だからこそ青年会議所活動の真価が問われているのではないでしょうか。一人ひとりの力は小さくても社会を、地域をより良くしたいという熱い想いが周囲に伝播すれば、大きなうねりとなって地域にインパクトを与えるのではないでしょうか。

自分が変われば周囲が変わる
周囲が変われば地域が変わる
地域が変われば日本が変わる

 私たちは自らの可能性を信じ「明るい豊かな社会」の実現に向けて立ち止まることなく歩みを進めていきます。