理事長所信

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理事長
第18代 理事長

魚 敬丈

HIROTAKE UO

力戦奮闘〜今こそ英知を・勇気を・情熱を、射水の未来に向けて解き放とう〜

はじめに

 2020年、突如現れた新型コロナウイルスは瞬く間に世界中に蔓延し、その猛威は今なお勢力に衰えは見えず、誰もが今まで経験したことのない多くの困難に直面しています。人々は移動と接触を制限され、社会的・経済的に多くの影響を及ぼし、様々な価値観や社会のありかたさえも変えてしまい、もはや以前の社会に完全に戻すことは不可能であるとも言われています。
 17年前、英知と勇気と情熱を胸に、いかなる時も青年らしく、我が郷土の限りない発展と明るい豊かな社会を築くために率先して行動することを誓い、新生射水青年会議所は誕生いたしました。先達が数多の試練を乗り越え、時代を切り開いてきたように、我々もまた、かつてないほど混迷の深い時代の真っ只中で失敗を恐れず、まちに変革をもたらす先駆者へとなっていかなければなりません。
 今こそ英知を結集し、勇気をもって一歩踏み出し、溢れんばかりの情熱を宿らせ、我々がもつ無限の可能性を遺憾なく発揮しよう。

成長の機会を積み重ね、いざ真のJAYCEEへ

 我々は人生において貴重な青年期を、この青年会議所という大人の学び舎で過ごします。そして、いつの時代もその時々の社会情勢に合った課題を解決すべく事業を構築するために、多くの時間を費やし議案と向き合っています。しかし、なぜ我々は一つの事業を構築するのに、これほどの時間を要するのであろうか。それは青年会議所の本質が会議にあるからです。委員会を重ね意見を出し合い、会議で熱い議論を交わす。このプロセスこそが、青年会議所で一番の成長の機会なのです。しかし、ただ長時間にわたって議論を交わし、議案を通すだけでは成長することはできません。多くの仲間を巻き込みながら、このプロセスを歩むことで初めて、成長することができるのです。一人では決して解決できない困難に立ち向かっていくためにも、我々は多くの仲間を巻き込むための人間力を磨き上げていくことが重要であると考えます。
 また、昨今は世の中が目まぐるしく変化し続け、今後の予測をすることがとても困難な時代になってしまいました。しかし我々はいかなる時も率先して行動し、市民の意識を変革していくという使命があります。どんな状況下においてもその使命を果たしていけるよう、リーダー力を磨き上げ、不測の事態が起きたとしても柔軟に対応していかなければいけません。そのためにも果敢に新しい知識を取り入れ、実践から多くの経験を積み、先見の明を養っていく必要があります。
 人を巻き込むための人間力と、先見の明を養い不測の事態にも最善の判断ができるリーダー力を持ち合わせた、真のJAYCEEへと成長していきましょう。

人と人とのつながりこそが、最大の魅力である

 我がまち射水には海、川、丘陵があり、白エビやホタルイカをはじめとする豊かな自然資源と、古くから受け継がれてきた伝統行事が多く残っており、そのひとつひとつがまちの魅力となっています。そしてそれらは昔から、我々の日常に溶け込み、人々の交流を創出し、まちに賑わいをもたらしてきました。この人と人とが織りなすことでもたらされる、賑わいこそがまちの最大の魅力であると私は考えます。しかし様々な要因から今、人々の交わりは希薄化してきており、まちから賑わいが失われ閉塞感が漂いつつあります。この閉塞感を取っ払い、明るい未来を切り開くためには、今までと同様にまちの魅力を起点とした小さなコミュニティーの確立と、これまでの常識に捉われない新たな切り口で市民のつながりを創出していかなければならないと考えます。また賑わいをそれだけで終わらせてしまってはいけません。我がまち射水が、今後10年先20年先も市民から愛されるまちへと成長していくためには、その賑わいがもつエネルギーを、明るい豊かな社会の実現に向けた大きな力へと変えていく必要があるのです。そのためにも全員でまちの未来を描き、共有し、語り合うことが必要不可欠であると考えます。

ネット社会にこそ美しき日本の心を

 AIやIOT技術が飛躍的に進化し、現代の子どもたちの遊び方や生活様式は私たちが子どもの頃とは大きく様変わりしています。家にいながらゲーム機を通して友達と会話する。パソコンやスマホを開けば多くの情報を簡単に入手し、先生や親に相談せずとも自分で答えを導き出してしまう。それらすべてが必ずしも悪いとは思わないが、我々は決して一人で生きていくことはできません。誰もが人と人との間の中で生きており、その間を上手にコントロールしていかなければならないのです。そのためには、我々日本人が古来より美徳としてきた道徳の心を学び、身に付ける必要があるのです。またインターネットが普及したことにより、様々なものが近くに感じとれるようになった一方で、SNSでの誹謗中傷や軽率な行動の発信がテレビで取りざたされ、新たな社会問題にもなっています。なぜこのようなことが起きるのだろうか。それは我々大人も含め、インターネットを使う者としてのモラルが乏しいからだと考えます。今後ますます加速するであろうネット社会において、このネットモラルという要素はとても重要になってくると私は考えます。利便性を追求し、とても暮らしやすくなった現代ではあるが、その反面、人と人との距離は遠くなり心が乏しくなってきてはいないだろうか。我々は仲間と喜びや悲しみを共に分かち合うことで、心を豊かに成長させていくことができるのです。昔から大切にしてきた美徳の精神と、これからのネット社会において最も重要になってくるネットモラル。この二つを磨き上げ、現代にあった美しい日本の心を身につけることが、次代を担う子どもたちには必要なのです。

無限の可能性を遺憾なく発揮するために

 青年会議所を効果的に運営していくには、ルールを順守した組織運営と健全な財務運営にあります。規律のない組織はまとまりを創出することができず、各々の力量や主観だけで動いてしまい、大きな力を生み出すことはできません。まずは規律ある組織にするために全員がルールの順守に重きを置く必要があるのです。また組織全体が一体となるためには、各委員会の縦割りだけでなく、横の連携もしっかりと図っていかなければなりません。そうすることにより、多くのメンバーが今以上に例会や事業に参加し、更なる組織と会員の活性化につながるのです。例会や各種会議は参集形式を基本としますが、WEB会議システムも引き続き積極的に取り入れ、不測の事態にもスムーズに対応し、円滑な運営ができるようしていくことが必要です。また我々の活動はメンバーの年会費で賄われていますが、会員数の減少により決して潤沢とはいえない予算の中で、適正な予算配分を考え、より一層大きな効果を上げることができるように、費用対効果へのこだわりと、コンプライアンスの厳守にこだわっていく必要があります。ルールを順守した組織運営と健全な財務運営があって初めて、我々の組織はまとまり、大きな力を発揮することができるのです。

継承された絆を胸に、我々にしかできない世界平和を

 射水青年会議所の特色といえば、何といっても韓国・台湾・シンガポールの3か国にある姉妹JCとの国際交流です。様々な価値観の違いから国境を超え問題が多発している現代において、我々の先達は経済的なつながりを超えた深い相互理解と強い信頼関係に基づく、恒久的世界平和に寄与するつながりを構築してきました。先達から受け継がれてきた3つの姉妹JCとの絆を、我々はこの先もしっかりと継承していかなければいけません。国際交流の意義を全メンバーで共有し、これからも友情を育みながら、我々にしかできない世界平和を成し遂げていきましょう。また我々には姉妹JCの他に、友好JCとして飛騨古川にも仲間がいます。姉妹JCと比べれば距離的にはずっと近いものの、育ってきた環境や文化は違い、これまで互いに刺激し合いながら友好な関係を構築してきました。これからも互いを尊重し合い友情を深めていき、切磋琢磨しながら共に成長していきましょう。

組織の輝きは伝播する

 全国的にも青年会議所の会員数は減少の一途をたどっており、LOMの死活問題となっています。一時期前、働き手が不足し、求人広告を出しても全く人が集まらずに、頭を抱えている経営者が多くいました。私もその内の一人でした。しかしそんな中で、募集もかけていないのになぜか人が集まる会社がありました。なぜその会社だけに人が集まるのかというと、その会社には魅力があったからなのです。その魅力とは、決して給与や待遇のことを指しているのではなく、社員全員がやりがいを感じ、キラキラと輝きながら働いている姿のことです。人はこのような姿に魅了されていくのではないでしょうか。そうであるならば、我々もまずは自分自身がこの組織に誇りと愛着を持ち、組織全体に輝きを満たしていきましょう。さすれば我々はもっと魅力的になり、新たな会員拡大にもつながると考えます。また我々がどんなに輝きを放ち、事業を展開したとしても、それを市民が知らなければ市民からの理解と共感を得ることはできません。自分たちの活動や運動をしっかりと発信することが非常に重要だと考えます。情報過多の現代において魅力的かつ戦略的な情報発信を継続的に行い、我々の存在意義を全員で示していきましょう。それこそが市民を巻き込んだ明るい豊かな射水の実現の第一歩になると考えます。

終わりに

 前述したように我々は今、誰もが経験したことのない未曾有の歴史の真っ只中に立っています。私は射水青年会議所に入会して以来、多くの学びや貴重な経験を数多く積ませていただきましたが、今目の前に立ちはだかる課題を一人で解決できるかというと、何も解決することはできません。やはり多くの仲間と力を合わせることが重要であると考えます。また新型コロナウイルスがもたらした影響は、多かれ少なかれ良かれ悪しかれ、世の中に様々な変革をもたらしたと私は考えます。すべてをマイナスに捉えることなく、物事の本質を見極め、これからの新しい生活様式を柔軟に受け入れていくことも重要であると考えます。そのためにも今一度、自らの意見に信念を持ち、熱い議論を交わして英知を結集させよう。組織に愛着と誇りを持ち、一歩踏み出す勇気を身に付けよう。溢れんばかりの情熱を胸に宿し、仲間と多くを語り合おう。
 この混沌とした時代にこそ、我々が市民の先頭に立ち、明るい未来を切り開く時代の先駆者へとなってまいりましょう。

俺たちなら出来る。
俺たちは強い。