対談×加門委員長

 

 

 理事長ブログ 対談×加門委員長

はじめに

 

越後 最初に加門委員長のこれまでの経歴と現在の職業を聞かせてください。

加門 生まれは新湊地区で、高校で高岡に行き、京都大学に進学しました。大学卒業後、東京や名古屋で数年働いてから、5年前の29歳のときに実家に戻って、家業であるプロパンガス販売の加門住設に入りました。今年34歳になります。

 

まちづくりを担う委員会・委員長が見る射水市

 

越後 加門委員長には、本年度のまちづくり系の委員会の委員長をお願いしましたけど、30歳代の加門委員長からは、過去と現在の射水市はどう見えてますか?

加門 30代には30代の、シニア世代の方にはその世代の方なりのまちの見え方があると思います。長く住んでいる方ならまちの変遷を肌身に感じてらっしゃると思いますが、私は10代の頃はまちのことを考えるほどに至っては過ごしていませんし、20代はほとんど県外にいました。それで30代の今の私の思うところですが、まちの問題点ってむずかしそうですが、射水市は市の抱える問題や取り組みはけっこう情報を出していると思っています。

越後 僕も高校まで新湊で過ごした者として、学生時代と今とで一番違うと感じるのが、新湊地区の人が少なくなって小中学校の統合が行われたところ。加門委員長は、射水市の人口減少で感じていることはない?

加門 通りを歩いている人の数はあきらかに少なくなっていると感じます。昔、学校の登下校の時間には人の往来をよく見ましたが、今ではなんとなくグループがわかるくらいの人しか往来がなくて寂しいですね。

越後 小学校の1学年に1クラスしかなく、子どもの数が少ないと実感しています。この少子高齢化社会の問題にどう対応していくのかが、本年度のまちづくり委員会の担いであると思っています。

まちづくり事業-いみず高校生インスタ映えコンテスト-

 

越後 人口減少対策のために、本年度どのような事業を考えていますか?

加門 人口減少の原因には、社会的な増減(移住・転居などの増減)と自然的な増減(出生・死亡での増減)があり、私は社会的な増減に注目して、例えば若者世代が首都圏に出ていって戻ってこないということを少し軽減するような施策が必要と思います。私も実は大学に進学したあとは実家に戻ってくるつもりはなかったのですが、実際に戻ってきて、地域の良さや可能性を肌で感じています。若者、とくに高校生は行動範囲に制限があるため、社会に触れる体験を増やしにくくなりがちだと思います。そこで、高校生のみなさんにはもっと広く物事を見て、自分の人生を考えてもらいたいと思って、今回、「いみず高校生インスタ映えコンテスト」を開催し、あらためて地元の良さを見ていただきたいと思います。

越後 高校生に地元の魅力をもっと感じてもらえればUターンに結びつくと考えているんだね。

僕も大学で県外に行ったけど、僕は地元が好きだったし、家族もいるから帰ってくる気満々だった。司法試験を受ける段階で弁護士になっても戻ってくるつもりだったし、試験に受からなかったら父親がしている魚屋を継ぐつもりだった。今の若い人はなぜ帰ってこないのだろう?

加門 いろんな理由があって、例えば地元にやりたい仕事がないということがあります。理事長の場合、仕事に就けなかったら実家の魚屋の道があったわけですが、サラリーマン家庭であればそうもいかない。地元で就職できなかったら生活がままならなくなりますし、実家以外に住んでいれば家賃を払い続けなければならないので、仕事を辞めるわけにはいかないし、県外で就職したあと、家族ができれば人生を変えてのUターンという選択はむずかしくなる。ですから理事長が持たれた意識のように、地元に戻って活躍する、そのために何をするのかという意識は、尊くて大事だと思います。

越後 射水市を含め、全国のいろんな市町村が県外からの移住・定住に力を入れていて、それもそれで大事だと思うけど、やはりこのまちで生まれ育った子どもたちに、「自分たちのまちは自分が守っていきたい」という気持ちを持ってもらいたいと思います。その意味で、いみず高校生インスタ映えコンテストで、高校生が自ら地元の魅力を発見して、発信してもらうのはすごく良い事業だと思っている。

このまちの魅力を改めて知る中で、このまちでの自分の将来設計を考えてもらうことも大切だし、県外に行ったとしても、心の隅にでもこのまちの風景や地域の人の魅力を感じておいてもらえれば、いつかタイミングがあったときに帰ってきてもらえることに結びつくと思います。

もう少し事業の具体的な中身を教えてください。

加門 いみず高校生インスタ映えコンテストは、射水市在住の高校生または射水市の高校に通う高校生のみなさんから、4月1日~5月6日に写真を募集します。募集作品のテーマは①風景②食③青春の一コマで、作品には自分の思い入れとしてストーリーをつけていただきます。選考は、5月1日から射水JCのインスタグラムページで応募作品を公開して「いいね」の数で1次選考を行います。4月末までに作品を応募いただければ「いいね」の数を押してもらえる期間が長くなるので、早めの応募をお勧めします。また期間中に「いみずフォト散策」を開催します。散策しながら写真のテクニックを学んだり、漁師町の歴史や映画の題材などに触れられる仕立てになっているので、ぜひ参加いただければと思います。

いみずフォト散策は、4月14日はグリーンパークだいもんで開催。プロカメラマンのヒロシフォトの森原敏行さんのフォトテクニック講座で写真の撮り方を教わりながら、グリーンパーク内を自由に使って青春あふれる写真をみなさんに撮っていただきます。4月15日は、内川の川の駅からスタートし、射水市観光ボランティアの方に案内してもらい映画やドラマの撮影現場を中心にお話いただきます。

越後 内川は「真白の恋」「人生の約束」「ナラタージュ」「恋仲」といろんな映画やドラマの舞台になっているので、ワンシーンを再現した写真を撮ればインスタ映えしそうなので、素敵な写真を撮ってもらいたいね。

加門 生活しているときにはあまりわからないですが、漁師町の様子は県外にはあまりない景色で、観光客の方もよくカメラ片手に散策されています。高校生のみなさんがスマホに残すことで、大学で県外に出て自分のまちについて聞かれたときに、「こういうまちです」とお伝えできる材料にもなると思います。

越後 日本のベニスと言われる内川、凧あげで有名な大門の素敵な風景。そこにかぎらず、高校生だからこそわかる景色や人物を撮って応募いただけるとうれしいです。

4月1日から募集は始まってますが、今のところの応募はどうですか?

加門 ちょっとずつ応募いただいています。高校生らしいエネルギーがよく出ていて、私も元気をもらいました。目標は、1人3点までなので、50人150作品の応募をいただけるようにがんばっていきます。

 

まちづくり事業、今後の展開は?

 

越後 今年のまちづくり事業は、インスタ映えコンテストで終わりではなく今後の展開も考えていると思いますが、どんなイメージで考えていますか?

加門 今回の事業のなかで、地域に関心が薄まってきている現状をいったん見直し、自分の足元をあらためて見ていただくことで、まちの良さを感じていただける方が出てくると思います。そのうえで、高まった意識をどういうふうに発揮していけば良いのかを考えています。

日本全国にはまちづくりのいろんな取り組みがあります。例えば、高校生でもまちのことに取り組み、実際にまちの問題を解決するむずかしさ・やりがいを感じてもらうとか。そのなかでは地域でがんばると決意されて、Uターンだったり定住を決めて自分の力を地域で活かすといった結果に結びついたこともあります。若者世代が射水市外に出ていく方が多い現状、射水のために高校生ができることは何なのか考えて、また私たちの立場でどう対応していくべきなのかを考え、問題意識を高めていけるようにつなげたいです。

越後 例えばだけど、JCメンバーにはずっと地元で活躍しているメンバーもいるし、県外に出て戻ってきたメンバーもいるので、高校生とJCメンバーが話す機会をつくって、いろんなキャリアがあることを知ってもらうことが、高校生にこのまちでの将来設計を考えてもらう1つの方法だと思う。地元にずっといるJCメンバーはどういった思いで地元にとどまり成功したのか、Uターンメンバーは、どういった思いで戻ってきて今どう活躍しているのかを高校生に聞いてもらえれば、市内にいても市外に出ても地元で活躍できることが分かってもらえるんじゃないかな。いろんな大人の姿を見てもらうことは自分のキャリア形成に役立てもらえると思うし、大人と子どもとの関わりが少なくなってきているなかで、これこそが他業種がそろうJCだからこそできることだと思う。また、それによってJCメンバーが高校生との話からいろんなヒントを得ることもあるだろうし、今後のよりよいまちづくりにも結びついていくと思う。

高校生のみなさんに期待すること

 

越後 今の高校生に望むことは?

加門 地域の大人って、射水の高校生と接点が充実しているわけではありません。高校生のみなさんにはこの事業をとおして、普段どんなことを考えているか、どういう気持ちで自分の人生や世の中をとらえているかなど、聞いてみたいと思っています。もし地域に目が向いていない方がいたら、考えてもらうきっかけづくりをしたいと思う。責任を負いかぶせるわけではないですが、地域は人がいないと成り立たない。地域に点在する問題のなかで、誰にでも何かしらできることはあるはず。問題は多いからこそ、だれかひとりが対応できても、1/10くらいしか解決しない。でも10人、100人と増えていくと、より大きな問題解決に向かうことができる。「一燈照隅 万燈照国」。何かしら燃える人たちが増えれば増えるほど世の中はおもしろくなっていく。燃える大人になってほしい。

越後 「一燈照隅 万燈照国」。1つのともしびでは片隅を照らすことしかできないけれど、それが万のともしびになれば国をも照らすことができる。最澄の言葉だね。

まちのことを考える人が増えていけば、もっとできることがあるだろうし、JCもそういった想いでメンバーの拡大を行なっている。高校生にも少しでも生まれ育ったまちをよくしたいという想いを持ってもらいたいし、そうなったらうれしい。

加門 青年会議所は単年度制で、一年の中で課題を階層化して細分化して議論を深めてやれることを考えていくけど、これって暗闇の中で小さな燈火を灯すもの。でも灯したときに、他にも灯している方が集まってきたり、今までに灯している人が見えてきたりして、まちづくり系委員会の委員長だからこそ見えてくるおもしろさがあります。

越後 我々が行うひとつひとつの事業はそれこそ小さなともしびかもしれないけど、事業を通していろんな方とつながったり、今回の事業で、ひとりの高校生の心に火がつけば、そこからどんどん広がっていく可能性もあると思う。また、青年会議所には同じ思いを持ってやっている仲間が全国にいる。事業を行うなかで、うまくいかないこともあるし、自分の無力さを感じることもあると思う。それでもみんな歯を食いしばって、全国で小さなともしびを照らし続けている。加門委員長にも、ぜひがんばってほしいと思います。期待しています。

加門 がんばります!

 

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